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2020/03/30 01:02 |
うみ の まとめ ⑨
九.強制帰還
 
うみは、死んだ。
 
心臓をえぐられ、死んだ。
 
ソールは、心臓を戻せとわめき散らす。
 
何度も何度も叫び、ソールはうみの心臓を取り返した。
 
正確に言えば、深海はソールにそれを投げつけただけなのだが…・…。
 
ニルは、ソールと他の仲間達を戻した。
 
明らかに、勝ち目のない戦いだった。
 
皆がシンと静まり返る中、ソールだけはうみを助けることに必死、まだかすかに脈打つ心臓を、まったく心臓をとりだした外傷も血も見られないうみに戻すと言い出す。
 
そんなソールを見てられなくて、何度も愛理はソールにうみは死んでいることを教える。
 
ソールは、自分の心臓でなら生き返るかもしれないとか、まだ可能性はあるはずだと、一人だけうみにしがみついて離れなかった。
 
しぶしぶ、愛理がうみの心臓を戻す手術に手をかすことになり、うみの体にはやっとのことで心臓が戻った。
 
 
が、もちろんそれでうみが生き返るわけがない。
 
 
うみはもう、永遠に目を覚ますことはなかった。
 
ソールは、そんなうみをどこか遠くの花が咲き乱れる綺麗な丘へ埋めて冥福を祈った。
 
 
最終的に、ともみは死んでいた。
 
うみも助けられず、ダリアも重症。
 
ソールは、誰も守れていない。
 
だから、誰もそんなソールに手を差し伸べて、元気をだせと言う人はいない。
 
 
再び、ソールは病室にこもり始める。
 
そんなソールに、再び誰の声も届かなくなってしまった。
 
病室で自分を責め、許しを請う。
 
そんな事の繰り返し、もうソールは、自分の足で前には進めない。
 
          うみ の まとめ (完)
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2010/05/21 18:36 | Comments(0) | TrackBack(0) | adキャラ設定
うみ の まとめ⑧
八.身代わり
 
敵より人数が多いが、あきらかにこちら側は押されていた。
 
その証拠に、相手側にはミナトを除いて全員かすり傷一つない。
 
それに比べると、負傷者や戦闘不能者がいて、それどころか勝機のありそうな雰囲気もない。
 
ダリアは、今回の目的であるともみが本当に死んだのかという真相を聞いた。
 
いつ、どうやって、どんなふうに殺したというのかを。
 
そのダリアの質問に、深海は楽しい思い出でも語るように途中までをはなし、最後にまだ未練があるかのように心臓をとる前にともみが死んだことを話した。
 
ダリアの質問後、先に強い結界を張ることができるダリアを消そうとミナトが手をくだし、重症をおったダリアはノイルへ先に飛ばされる。
 
話を聴き、ダリアを戦闘にさせられたソールは、激怒して突っ込む。
 
今まで全然戦いの相手をしていなかった深海が、ソールと戦う。
 
接近戦が得意な深海は、まるで考えのないソールの体に、表面では知ることのできない痛みを伴わされる。
 
 
目の血管を切られ、足の神経をちぎられ、腕の骨をねじられ…・…。
 
 
とうとう身動きできなくなってしまった。
 
 
正直、かなりの不健康体質のソールは、いきのいい臓器を体からもぐことが好きな深海にはお気に召さなかったようだが、最後にソールの大切な一部をちぎる事を考える。
 
絶対絶命のピンチ、手はソールの心臓へ一直線。
 
その手の前に、さっと人が現れた。
 
それは、ともみと同じ姿形をしていても、ただの人間。
 
どんなに気を張っても、能力者と比べることもできないか弱い生き物。
 
しかし、深海はうみの登場を心より喜んでいた。
 
ともみで見れなかった心臓を、ともみのクローンが見せてくれる。
 
 
暖かな感触がした。
 
 
身動きのとれないソールの前で、その暖かなそれは、大きな絶叫と共に目の前に披露される。
 
うみは、動けずうずくまっていたソールの上に崩れると、そのまま即死した。

2010/05/20 22:14 | Comments(0) | TrackBack(0) | adキャラ設定
うみ の まとめ⑦
七. 突撃
 
うみは、記憶を取り戻した。
 
うみは、ともみと海賊船に乗っていた。
 
その記憶は、最近でも昔でもなく…・…曖昧な時期で、曖昧な期間。
 
それでも、あの海賊船の最終的な締めくくりは、恐怖意外の何者でもなかったが、それ以外の楽しい記憶も存在していた。
 
 
ただ、信じられない真実は、ともみはクローンを助けるために死んでいた。
 
 
家族も、
 
友達も、
 
好意を持ってくれている異性や、
 
親友までもなげだしてたどり着いた末路は、
 
 
悲惨。
 
 
あの時、手も足も出せず、ともみに言われるがまま無我夢中で逃げ回っていたうみ。
 
後悔の涙なのか、恐怖の涙なのか、よくわからないまま顔には大粒の雨が降る。
 
 
うみは、ソールになだめられて、思い出した記憶を少しずつ話していった。
 
ともみは、確実に死んでいる。
 
そのともみを殺したのは、海賊船にいた医服を着た男。
 
そこまでを口にした瞬間、ソールは怖い顔をしてドラゴンを飛ばした。
 
一人じゃひとたまりもないあの海賊船へ、ソールは自らつっこんでいったのだ。
 
うみは、ニルに連絡すると、一様に主要メンバーが集められた。
 
海賊船へ向かうメンバーは、春、小春、スノウ、ダリア、うみの5人。
 
うみは、人間なので止められたが、ソールをあのまま放っておくことも、もう逃げる事もできなかった。
 
 
一向は、ソールを追って海賊船へ。
 
ソールとも合流し、すぐさま戦闘に発展する。
 
敵は少人数ながら、戦闘能力はノイルのメンバーに対して遥かに優れていた。
 
とにかく能力をふるうが、まるで子供も遊んでいる程度。
 
皆は、最大のピンチを迎えていた。

2010/05/19 21:02 | Comments(0) | TrackBack(0) | adキャラ設定
うみ まとめ ⑥
六.最後のあがき
 
それから、「きたる日」というともみを殺すまでの間、案外何もなく過ごした。
 
敵なのに、一緒にご飯つくったり、会話を楽しんだりすることもあった。
 
そんな中で、今いるメンバーが海賊ということを知った。
 
白衣を着た男深海、変身能力を持ったミナト、いつも考え事をしているイカリ、唯一の女の子トマリ、ともみを見る目がいろんな意味で怖いトク。
 
この人たちが本当にともみを殺す日があるんだろうかと、疑わしく思いつつも、その日はゆっくりと近づいてきて、とある日に深海はともみを殺すと言い出した。
 
ともみは、うみの手を握って海賊船から逃げ出すことを決意する。
 
深海が、皆に殺すように言うが、誰も二人を殺そうとはしなかった。
 
なので、深海一人がともみの命を狙う。
 
深海は、恐らく海賊の中でも1.2の強さで、その能力は未知数だった。
 
ともみの弾丸をくらっても、平然と体内から玉を素手でとりだす。
 
切りつけても、あっという間に止血する。
 
深くきりつけようとすれば、接近した際にこたらがわの神経をちぎられる。
 
直接手を体内にいれているはずなのに、それはまるでそうでないかのようにそれ自体にはまったく痛みを感じないようだった。
 
あっという間に追い詰められ、ともみは最後にこうつぶやいた。
 
「あたしはいいけど…・…こいつまで殺すことはないだろ!?」
 
諦めの言葉だった。
 
 
そのともみの言葉に、深海は条件をだす。
 
ともみが死ぬまで、うみは開放する。
 
それまでに逃げ切ったらうみは自由、ともみがすぐに死んでうみが捕まるようならうみも殺す。
 
というもの。
 
ともみは、その条件をのんで、変態衣服の深海に体内の臓器を一つ一つとりだされるという拷問の挙句、心臓を取り出される前に絶命する。
 
うみは、海の中に飛び込み必死で泳いだ。
 
そんなうみの背中を後押しするように、臓器を強引に体外へ出される悲痛の叫びと、それでもうみに逃げるように必死で叫ぶともみの声。
 
そんなともみの声が、神様にでも届いたのか、幸運なことに、海賊船の付近にたまたまいた船に助けられ、ギリギリのところで命拾いする。
 
最後にうみが見たともみの最後は、深海の手によってとられた臓器ひとつひとつを海面に投げ捨てる場面だった。
 
一番最後に、もう永久に指一本動かすことのなくなったともみの体が、ザパンと大きな音をたてて投げ捨てられて、ゆっくりと水面から沈んでいく姿だった。
 
大きな悲鳴を聴いて、深海はニヤリと笑ってこう言った。
 
「次会うことがあれば、次は君の番だよ…・…」

2010/05/18 16:21 | Comments(0) | TrackBack(0) | adキャラ設定
うみ の まとめ⑤

五.記憶の真実
 
うみが目に映したものは、海に浮かぶ船だったり、カモメだったり、一般的なものだった。
 
そんな一般的な漁船の船から、漁の網が海面へと投げられ、そしてその時の乗員のハンカチか何かがはずみで海に落ちて浮かぶ。
 
そのハンカチも、次第に水を吸収して、水底へゆっくり沈没していった。
 
その一部で、うみは何か恐怖の根源のようなものをフラッシュバックしたようだ。
 
いきなり震えだし、泣き出すうみに、ソールは困惑する。
 
うみは、ともみを知っていた。
 
彼女は、ともみとは、ソールと会う以前に出会っている。
 
そう、それは懐かしくて恐怖の記憶の断片にある。
 
 
 
うみが、初めて意識を持った頃。
 
うみは、目を覚ますと白衣を着た優しげな男と出会う。
 
その男は、自分が目覚めたことに嬉しそうに笑って、うみのことを色々と意味不明な説明で教えてくれた。
 
君はクローン。
 
「君がここにいるのは、そこに寝ている女が使えない時に、君を殺す為だよ?」
 
という物騒な言葉。
 
それを、男は満面の笑みで言った。
 
寝ている女というのは、褐色の肌をした女の子で、ぐっすり寝ているのか死んでいるのかよく分からない。
 
もちろん、自分の状況も男の言葉も理解できなかった。
 
すこし時間が経過した頃、寝ていた褐色の肌した女の子が起きて、いきなり男を威嚇した。
 
男の名前は 深海 (シンカイ)というらしい。
 
そして、褐色の女の子の事を、ともみと男は呼んだ。
 
二人のやり取りで、うみはともみと姿形がそっくりであること、その理由は自分がともみのクローンだからということを理解する。
 
深海はともみに、ある日がきたら、殺すと宣言する。
 
その代わり、そこのクローンは助けてあげると男はつづけた。
 
場所は船、部屋の中に男が一人。
 
でも、ともみは勝つことを諦めていた様子がしながらも、部屋を飛び出した。
 
 
でも、それから一時して、他の男に連れられて、ともみはまた部屋へ連れ戻された。
 
動けなくなったともみの体のあちこちに、それまでにはなかった傷やあざができている。
 
きっと、もうともみは逃げないだろう…・…。

2010/05/17 17:52 | Comments(0) | TrackBack(0) | adキャラ設定

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