七. 突撃
うみは、記憶を取り戻した。
うみは、ともみと海賊船に乗っていた。
その記憶は、最近でも昔でもなく…・…曖昧な時期で、曖昧な期間。
それでも、あの海賊船の最終的な締めくくりは、恐怖意外の何者でもなかったが、それ以外の楽しい記憶も存在していた。
ただ、信じられない真実は、ともみはクローンを助けるために死んでいた。
家族も、
友達も、
好意を持ってくれている異性や、
親友までもなげだしてたどり着いた末路は、
悲惨。
あの時、手も足も出せず、ともみに言われるがまま無我夢中で逃げ回っていたうみ。
後悔の涙なのか、恐怖の涙なのか、よくわからないまま顔には大粒の雨が降る。
うみは、ソールになだめられて、思い出した記憶を少しずつ話していった。
ともみは、確実に死んでいる。
そのともみを殺したのは、海賊船にいた医服を着た男。
そこまでを口にした瞬間、ソールは怖い顔をしてドラゴンを飛ばした。
一人じゃひとたまりもないあの海賊船へ、ソールは自らつっこんでいったのだ。
うみは、ニルに連絡すると、一様に主要メンバーが集められた。
海賊船へ向かうメンバーは、春、小春、スノウ、ダリア、うみの5人。
うみは、人間なので止められたが、ソールをあのまま放っておくことも、もう逃げる事もできなかった。
一向は、ソールを追って海賊船へ。
ソールとも合流し、すぐさま戦闘に発展する。
敵は少人数ながら、戦闘能力はノイルのメンバーに対して遥かに優れていた。
とにかく能力をふるうが、まるで子供も遊んでいる程度。
皆は、最大のピンチを迎えていた。
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